学生・卒業生の声
福祉業界未経験だった私でも
社会福祉士と精神保健福祉士の
ダブルライセンス取得を実現できました!
人間福祉学部 人間福祉学科
2022年3月卒業
精神保健福祉モデル(現:精神保健福祉コース)
高橋 方子さん(48歳)
東京都在住
短期入所施設運営
卒業と同時に社会福祉士と精神保健福祉士の両試験に見事合格された高橋さん、そもそも国家資格の取得を目指したのは、どんなきっかけでしたか。
私は高校を卒業して金融機関に就職、結婚退職後に不動産会社へ再就職しました。
福祉の仕事とは無縁でしたが、会社のCSR活動で参加した震災のボランティアがきっかけとなり、ビジネスパートナーと一緒に秋田県で知的・精神障害者向けの短期入所施設を開業したんです。
でも、私自身は福祉業界の経験がなく「経験を補うにはどうしたらいいだろう」と考え、「それなら福祉分野の国家資格を取得したい、できれば大学も卒業しておきたい」と思い、学べる大学を探し始めました。
運営に携わる短期入所施設での様子
大学の中でもオンライン通信制の東京通信大学を選んだ理由を教えてください。
いくつかの大学を調べてみましたが、金銭面や拘束時間、体力的にも「私なんか無理…」と諦めかけていました。
そこへ、一緒に施設を開業したパートナーが「あと2週間で書類を揃えれば出願に間に合うよ」と、東京通信大学を紹介してくれたんです。
手が届く学費で、時間や場所の制約がなく、働きながらでも学べると分かり、入学を決意しました。
20代の頃から「いつか大学で学んでみたい」と思いつつ仕事に忙殺されていましたが、44歳にして人生の転機が訪れました。
実際に学んでみて、東京通信大学の学習システムはいかがでしたか。
まず、学生の集中力が途切れないように工夫されていると思いました。
1回約15分の講義動画に大事なポイントが必ずいくつか含まれていて、長い時間で数多くのことを詰め込まれるより頭に残ります。夕食を食べながら受講したり、東京の自宅から秋田の施設へ向かう新幹線など、移動中の受講にもちょうどいい長さ。
また現場での経験が豊富な先生の講義は、具体例などの話も面白くて記憶に残り、私も施設の現場で同じようなケースに遭遇した際には、自信を持って対応できました。動画を見るだけでなく、オンラインでディスカッションもできるし、履修状況に応じてアカデミック・アドバイザーの先生も声をかけてくださいます。
そして講義の後には小テストがあり、結果を確認してもう一度動画をチェックするなど、すぐに復習。自然とノートにはポイントがまとまり、その積み重ねで単位認定試験に臨めました。
それでもダブルライセンスの取得は高いハードルだったと思いますが、国家試験の対策は大変でしたか?
国試対策で驚いたのは、それまでの授業の中身が想像以上に濃かったんだということです。過去問に取り組んだときも、模試や実際の国試でも「これ授業で聞いたな、先生が何度も重要だと言っていたな」というポイントがいくつも出てきたんです。
試験の対策講座も受けられますし、先生たちも自分の授業に自信があるのか「対策できていないと思う人でも、とりあえず模試は受けてみて。結構点数取れると思うから」と。
実際、授業以外にほぼ対策できなかった状態で模試を受けたこともありましたが「もうちょっとやれば、いけるかも」と自信がついたくらいです。
卒業されたコースは実習やスクーリングもありますが、先生や他の学生との交流はいかがでしたか?
実は国試対策の前、実習で気持ちを張り詰め過ぎて、若干燃え尽き症候群気味だったのですが、実習指導の先生がこまめにメッセージをくれたり、巡回指導の際にもケアしていただきました。学生同士もグループラインなどで積極的に励まし合っていましたし、仕事についての意見をもらうこともありました。
通信は「孤独な学び」と言われることもありますが、私は4年間、一度も孤独だと感じたことがありません。今日(本記事の取材日)の夜も、同窓生たちと食事会なんです。学生や卒業生同士で交流したり情報交換したり、この点は一般的な大学と変わらないのではと思います。
同窓生たちと食事会の様子
高橋さんが学んだ中で、おすすめの科目を教えてください。
「福祉施設・病院経営論」
福祉施設における経営問題や社会課題、社会福祉会計基準、介護制度など、経営者にとって必須の知識を学んだ講義。現場だけでなく、ひとつ上のスケールで物事を分析する力を養うことができました。
「精神保健福祉に関する制度とサービス」*
公的な制度の概要はもちろん、生活介護や短期入所施設などの各サービスの強み、弱みも学習。これらの制度・サービスをどのように支援につなげていくのかまで具体的に学ぶことができました。
*厚生労働省のカリキュラム改変により現在は閉講。開講中の科目では「精神保健福祉制度論」で近い内容を学ぶことができます。
「プレゼンテーション」
事業をPRする力、人を巻き込む力は、福祉業界においても非常に重要です。この講義ではプレゼンのテクニックを学ぶと同時に、自社の理念・価値をどう人に伝えていくのかを改めて考えさせられました。
最後に、入学を検討している方へメッセージをお願いします!
迷っている暇があったら、まずは踏み出してほしいですね。迷う時間がもったいない。
それに、残りの人生を考えれば「今日がいちばん若い」時なんです。やればできるし、始めなければ当然できない。
「いつかやろう…」それが今です!
※記載内容はすべて2023年10月取材当時のものです。