学生・卒業生の声
プロサッカー選手を目指しながら、スペインで学業との両立。
近い将来、「サッカー×IT」で新しいサービスをつくりたい。
情報マネジメント学部 情報マネジメント学科
IT・情報システムモデル
(現:IT・情報システムコース)
鈴木 蓮さん(21歳)
スペイン在住
サッカー選手
- IT・情報システム
- 大卒資格<学士>取得
- 働きながら
- 海外で学ぶ
鈴木さんが大学に入ろうと思ったのはどうしてですか?
高校卒業後、プロサッカー選手になるという夢を追いかけてスペインでプレーしていますが、サッカーをしながらも、高校の頃から持っていた「ITの勉強をしたい」という思いが消えず、大学へ行きたいと思うようになったんです。日本のサッカー界ではプロを目指している間やプロになった後も「勉強は二の次」という傾向が強いですが、実際キングカズ(三浦知良)選手を除いて、サッカー選手は現役を終えてからのほうが人生は長いです。引退後、サッカーと同じように情熱を注げるようなものがあれば満足に取り組めますよね。引退後ではやりたいときにすぐにやれないですし、遅いと思ったので。
あとは単純に「勉強が好き」ということもあります。知識をつけることによって違った視点から物事を見られるようになることが楽しいので、サッカーのことは抜きにしても大学は近いうちに入ろうと思っていました。
たくさんある大学の中で、東京通信大学に決めた理由はなんですか?
海外にいますし大学の選択肢は多いのですが、まずは母国語である日本語で、スクーリングなしでITの勉強をできる大学をネットで探していて、ようやく東京通信大学を見つけました。決め手としては学費の安さと、すべてPCやスマホから授業を受講できて、大学を卒業できるというフレキシブルな点です。また地味なことかもしれませんが、文部科学省が認可しているということも安心感があって、出願の後押しになりました。
【IT・情報システムモデル】を選んだ理由を教えてください。
サッカーにテクノロジーが使われていることが大きいです。ヨーロッパをはじめ海外の大きなクラブでは、すでにITの技術で選手の動きを記憶して課題を発見していて、膨大なデータを分析してチーム全体の戦術を指南することも普通に行われているんです。選手が走った量の合計や疲労度を認識するためのデータ解析によって、個人・全体でパフォーマンス向上に役立っていて、ITの技術がこんなにも一役買っていることに衝撃を受けました。
あと、ゲームも好きでよくやるのですが、どうやってキャラクターが動いているのか気になることが多くて。この歳になっても最近のゲームのリアルな画面には感心してしまいますね。リアルな動きには数学が入っていることがわかってさらに驚きました。 そういった経験から、ITのスキルやそれに関する重要な事柄を学ぶことで人生が豊かになると思ったので、このモデルを選びました。
サッカーをしながら大学の授業も行うのは大変ではないですか?
・・・大変ですね。サッカーの練習は大体午前中に行うので、帰宅して夕飯の前に授業を受けるようにしていますが、疲れて寝てしまうことも多いです(笑)。なので、「この日までにここまでやる」といった大まかなスケジュールを立てながら学習するようにしています。あと、サッカーのシーズン中はメンタルが削られることも多いんです。以前、試合後くよくよと引きずっていたことがあったのですが、チームメイトに怒られまして‥。「プレー中は100%全力で向き合う、そうすることでベストを尽くせる」と教わったんです。それ以降は、「サッカーはサッカー」「大学は大学」と自分の中で切り替えてメリハリをつけるようにしています。
チーム内には日本人はいないですが、マドリードには日本人の友人も多いので、休日は一緒にごはんを食べに行ったりしてリフレッシュしています。
入学して初めて学期が終了しましたが、無事単位を修得することができたので、2学期以降も単位を修得し卒業を目指します!
興味深い、面白いと思う授業はありますか?
「ジェンダー論」の授業はとても興味深かったです。自分の中にある性に対する考え方を見直すきっかけになりました。当たり前だと思っていたことに対して疑ってかかるのも何かきっかけがないと難しいですが、何より、そこに対する思い込みが強くて自分の知識が足りていなかったことに気づけました。大学では、ITの科目だけではなく様々な科目を履修することができるのがいいですね。一見、少し難しそうでITとは直接関係ない科目まで幅広く学べるのは面白いです。
通信制大学についてどう思われますか?
あまり注目されていないのが不思議なくらい、「見つかっていない」印象がありますね。あらゆる事情で大学に行きたくても行けない人もいますし、年齢関係なく新たな分野を学びたいという人が多くいる中で、様々な人生の形に学びの機会を与えているのは素晴らしいことだと思います。
卒業後にやりたいことや今後の目標を教えてください。
具体的には決まっていませんが、サッカーという「アナログ」にITという「デジタル」を融合させた、新しいサービスをつくってみたいです。今日スポーツに活用されているデータ解析などの技術は、今はまだ説得力がないかもしれませんが、テクノロジーというのは徐々に浸透していくものです。AIの技術で言えば、選手ひとり一人に足りていないものを人間では気付けない観点から指標を出せますし、それがチームの課題解決にも繋げられるので、もっと活用されるべきだと思います。
近い将来、サッカー界全体の発展にテクノロジーは欠かせないものになると思っています。僕は、その時に貢献できる人材でありたいです。そして何より、この大学で学んだことを生かして今後の人生を豊かにしていくことが目標です!
※記載内容はすべて2021年7月取材当時のものです。
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