お知らせ
2022/09/12
- イベント
「東京通信大学 公開講座 2022」<人間福祉学部>を開催します! ※終了しました
「公開講座2022」<人間福祉学部>は終了しました。多数のご参加ありがとうございました。
東京通信大学では、本学の教育や研究を広く一般の方々にも知っていただく場として、「東京通信大学 公開講座」を開催しています。
2022年10月は「人間福祉学から考える暮らし」を統一テーマとして、人間福祉学部の教員が講座を開講します。
人間福祉学とは、あらゆる人々にとって ”ウェルビーイング (well-being)” とは何かを多角的な視点でとらえ、多様な人々が暮らしの中で抱える課題を社会全体として解決することを目的とする学際領域の一つです。
今回の公開講座では、子ども・高齢者・障害者が暮らしの中で抱える課題とその解決に着目して、本学人間福祉学部教員から話題提供します。
具体的な話題は、「在宅高齢者の食の多様性確保と孤立を防ぐための共食 (成田美紀先生)」、「困難な状況に立ち向かう子どもたちに対する様々な関係性を持つ人々による支援 (戸田典樹先生)」、そして、「医療機関における精神障害者への生活支援 (赤畑淳先生)」です。
提供された話題をもとに、皆さんと一緒に、人間福祉学の視点から多様な人々の暮らしの課題と解決、およびそれらを支える人々の役割について考えてみたいと思います。
公開講座 概要
■開催日時:2022年10月29日(土)13:30~15:30(受付 13:15~)
■実施方法:Zoom(オンライン開催)
■受講料:無料
■参加の手順
・以下「予約申込みはこちら」から申込みを行い、自動返信されるメールを確認、保存する。
・当日、自動返信メールに記載のあるURLから参加する
※当日まで申込みを受付けておりますが、事前登録制のため時間には余裕をもって申込みください。
(キャンセル時の連絡は不要です。)
※本講座の録音、録画その他の方法による保存や再配布は禁止します。
また大画面に投影する等の方法により複数人で受講することはお控えください。
本講座では、受講者との質疑応答の時間も設ける予定です。
本学の教育の一端を直に体感いただける絶好の機会です。初めての方もお気軽に受講ください。
当日の講義時間(予定)
講義時間 | 講義テーマ | 講師 | |||
---|---|---|---|---|---|
時間(予定) | 13:30-13:35 | 開会挨拶 | |||
時間(予定) | 13:35-14:00 | 講義テーマ | 「在宅高齢者の栄養・食生活と暮らし」 | 講師 | 成田 美紀(人間福祉学部 准教授) |
時間(予定) | 14:00-14:25 | 講義テーマ | 「困難に立ち向かう子どもをどのように支えるのか -子どもと支援者との関係性について考える-」 |
講師 | 戸田 典樹(人間福祉学部 教授) |
時間(予定) | 14:25-14:50 | 講義テーマ | 「精神障害者の暮らしを支える視点」 | 講師 | 赤畑 淳(人間福祉学部 教授) |
時間(予定) | 14:50-15:00 | 休憩 10分 | |||
時間(予定) | 15:00-15:30 | 全体討論 |
※終了しました
講義
「在宅高齢者の栄養・食生活と暮らし」
講義概要
食品の選び方や食べ方は、様々な要因の影響を受けています。
今回は「何をどれだけ食べる」という視点ではなく、暮らしの観点から支援を行い、買物や食卓などを工夫することで食の多様性を確保して生活を彩る取り組みや、食の力を通じて孤立を防ぎ地域のつながりを創る取り組みについて紹介します。
講師
成田 美紀(人間福祉学部 准教授)
東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科 博士課程単位取得退学。博士(栄養学・女子栄養大学)、修士(医科学・東京医科歯科大学)、修士(理学・青山学院大学)。日本原子力研究所 東海研究所 環境安全研究部、東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)で研究に携わる他、女子栄養大学短期大学部、國學院大學栃木短期大学で非常勤講師として教鞭を執り、現職に至る。主に栄養改善プログラム作成や食を通じたコミュニティ作りの提案、普及啓発に携わる。
講義
「困難に立ち向かう子どもをどのように支えるのか
-子どもと支援者との関係性について考える-」
講義概要
困難に立ち向かう子どもに対する教師など専門職の「縦の関係」や友だちなど当事者組織との「横の関係」に加えて、大学生などのボランティアとの「斜めの関係」が有効であること、立ち位置の違いを意識した支援の有効性について話したい。
福島原発事故によってバラバラになった家族生活、突然に友だちが引っ越すという明日が見えない生活、子どもたちは一様に表情を曇らせていた。そんな時、子どもとボランティアの大学生に間に、命令や強制ではなく、まして困難の共有でもない、状況を理解して、どのように立ち向かうのか、話を聞き入れ整理する取り組みが生まれていた。
講師
戸田 典樹(人間福祉学部 教授)
龍谷大学大学院 社会学研究科 社会福祉専攻博士後期課程修了。博士(社会福祉学)、社会福祉士、認定社会福祉士スーパーバイザー、専門社会調査士、大津市役所、福祉事務所ケースワーカー、社会福祉協議会地域福祉コーディネーター、市民病院MSWなどを経て、会津大学 短期大学部 社会福祉学科教授、学科長、実習委員長、神戸親和女子大学 学科長などに携わる。著書に『公的扶助と自立論 最低生活保障に取り組む現場実践から』(明石書店)など。
講義
「精神障害者の暮らしを支える視点」
講義概要
疾病と障害を併せ持ち、その特性がわかりにくいといわれる精神障害者。「入院医療中心から地域生活中心へ」という流れから、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」に至る経緯を踏まえ、精神科医療機関で支援に携わっていた立場から、精神障害者の暮らしを支えるとはどういうことなのか、事例を通し考えます。
講師
赤畑 淳(人間福祉学部 教授)
ルーテル学院大学大学院 総合人間学研究科 社会福祉学専攻 博士後期課程 修了。博士(社会福祉学)。精神保健福祉士、社会福祉士。精神科医療機関でソーシャルワーカーとして勤務したのち、立教大学、帝京平成大学などで教鞭を執り、現在に至る。『聴覚障害と精神障害をあわせもつ人への支援とコミュニケーション』(単著、ミネルヴァ書房)など、執筆多数の他、「精神保健福祉士業務指針」の改訂や、「精神保健福祉士国家試験」受験対策などに長年携わる。
<問合せ先>
E-mail.kokaikoza@internet.ac.jp